補綴治療

    噛み合せを確認し構築する時に、基準となる平面を決定しなければなりません。

    単に、「はい、噛んで!」と言う噛み合せで被せ物を作ることは、科学的根拠エビデンスに基づいた治療とは言い難いものとなるので、当院では、顔面を計測し、お口の歯並び、アーチを見て、上下的な歪み、左右的な位置、体の真ん中を確認する検査を行なっています。そうすることで初めて「咬合」が見えて来ます。

    きちんとした被せ物、補綴物を作製することを第一の目的としている当院では、このSHILLA SYSTEMを使用して、咬合平面の構築を行ってから型取りを行っています。


     

    ABE007咬合器

    SHILLA System 特長:左右対称な咬合の付与

    従来の平面型インサイザルテーブルに角度をつけることにより、左右の咬合平面に対して、生体にとって理想的なバランスである、シンメトリーな咬合を付与することが容易になりました。


     

    正中矢状面分析器 SHILLAⅠ

    SHILLA System

    垂直・水平的に左右対称な(垂直的には左右同高な咬合平面、側方的には 左右対称な歯列)咀嚼器像を理想的とする考え方に基づき、かつ技工操作性の向上を図るためには、咬合器に対し生体の垂直・矢状座標(正中 矢状面)を基準に一致させることが重要となります。

    そのためには、まず、確実な正中矢状面を記録することが必要で、SHILLAⅠはこの目的のために開発された機器です。

    また本器のみでも有歯顎歯列を正中矢状面を中心に診断したり、無菌顎捕綴における咬合堤の設置に対し有効に活用することができます。


     

    エステティックフェイスボウ

    SHILLA System

    多くの生体は、構造上歪みをもっているため、 後方基準点としての左右のヒンジ・アキシス・ポイントにしても、外耳道にしても位置的に同高ではなく、また正中線を介しても側方的に左右非対称であることが多く、ターミナル・ヒンジ・アキシスを基準に採ったフェイス・ボウ・トランスファーにより、 左右同高であるべき咬合平面や垂直的な正中軸は咬合器上では喪失する結果となることが多いのです。

    したがって、顔貌全体と調和した正中、咬合平面、歯軸、スマイルラインといった審美を全うすべき補綴臨床における咬合診断、 ならびに補綴物作成において何を基準とするかということが問題提起されます。

    ここで、臨床に携わる歯科医師とそれを作成する歯科技工士との的確な連携プレーを実現するためには、 咬合器上に口腔外の審美指標である左右同高な水平基準、正中軸といった垂直基準の二つの基準を正確に再現できる咬合器付着法の必要性が必要となり、 顔面の正中矢状面を直接的に記録できるエステティク・フェイス・ボウが誕生したわけです。


     

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