若い女性でも知覚過敏になる方が増えている!3つの原因と対策

      2024/01/18

こんにちは。新宿区大久保の橋は、橋本歯科医院です。

「冷たいものや温かいものなどを食べた時に、歯がしみるように痛む」

このような経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?

虫歯があるわけでのないもに歯がしみるように痛むのは、知覚過敏を起こしている可能性があります。

知覚過敏と言えば中高年がかかる歯の疾患のようなイメージを持つかもしれませんが、実は最近、若い方の中でも知覚過敏になってしまう方がとても増えています。

「毎日欠かさずに念入りに歯みがきしているのに、知覚過敏なんて…」という方、もしかしたらその歯みがきの仕方に原因があるのかもしれません。

ここでは、知覚過敏になってしまう主な原因と対策についてご紹介していきます。


原因1、毎日の歯磨きによるもの

歯みがきのし過ぎで歯が悪くなるの!?と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、不適切なブラッシングによって知覚過敏になってしまっている方は意外と多くいらっしゃいます。

フラッシングが知覚過敏を引き起こしてしまうのは、主にブラッシング時の力の圧と研磨剤入りの歯磨き粉によるもの。 ゴシゴシと力を入れて磨いたほうが、歯を磨いた感じがしてスッキリするかもしれませんが、実はそれが歯を痛めている結果にもなっているのです。

歯みがきをするときは、力を入れて大きくゴシゴシと磨くのではなく、 優しい力で小刻みに歯ブラシを動かす方が汚れが良く落ちます。

また、研磨剤入りの歯磨き粉は、歯の着色汚れを落とすなどの効果は高いですが、歯や歯茎に刺激を与えてしまいます。 頻繁に歯磨きをする習慣のある方は、研磨剤なしの歯磨き粉を使用されるとよいでしょう。

研磨剤なしの歯磨き粉は、知覚過敏用として市販されているものもありますが、歯磨き粉選びに不安がある方は歯科医師に相談されてみるとよいでしょう。


原因2、酸性の強い食品の摂取で歯のエナメル質が溶かされてしまったため

最近は、特に若い女性で健康に気を遣う方が多く、お酢やフルーツ、野菜ジュース、クエン酸やビタミンCといった食品を意識的に取る方が増えているようです。

これらの食品は身体には良いものですが、歯の表面を覆うエナメル質は酸に弱いという性質を持っているため、酸性の食べ物や飲み物を過度に取りすぎるとエナメル質が溶けて薄くなり、知覚過敏になりやすい状態を作ってしまいます。

とはいえ、健康のために摂取した方が良いのも事実。 そこで、これらの食品を摂取するときは下記のことに気を付けるとよいでしょう。

飲食した後、すぐ水でうがいをするようにしましょう。

それにより、お口の中の酸性度が低くなりエナメル質が溶けるのを防ぐことができます。

酸性度の高いものを飲食した後は、すぐ歯磨きをしないようにしましょう。

酸で歯が柔らかくなっている時に歯磨きをしてしまうと歯の表面が傷つきやすくなります。
30分ぐらい開けてから歯みがきをするとよいでしょう。

フッ素配合の歯磨き粉を使用しましょう。

フッ素には歯質を強くし、再石灰化を促進する働きがあります。
また、歯科医院でのフッ素塗布はより高濃度のフッ素を塗布しますのでより歯質強化が期待できます。


原因3、歯ぎしりや食いしばりによるもの

日常的に歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方の場合、普段から歯に強い力が加わっていることによってエナメル質に大きなダメージが与えられます。

近年では、知覚過敏を引き起こす要素として、この歯ぎしりや食いしばり・噛みしめといった要素府が強いという事が明らかになってきました。

歯ぎしりや食いしばり、噛みしめといった癖は無意識で行われるもののため、自分ではなかなか気が付きにくいかもしれません。

しかしながら、研究データによると約96パーセントの人がしているという報告さえあるごく一般的な癖なのです。

もし、知覚過敏の原因が歯ぎしりにあるとすれば、きっと口腔内には知覚過敏以外にもさまざまな影響が出ていることでしょう。

下記に当てはまる症状があれば歯ぎしりや食いしばりの癖を疑ってみてください。

  • 詰め物が取れやすい
  • 歯周病がいつまでたっても治らない
  • 歯が割れてしまったことがある
  • 朝起きたときに顎に疲れや痛みを感じる

歯ぎしりや食いしばりを改善するにはいくつか方法があります。

一般的に行われている治療法は「マウスピースによる治療」「認知行動療法」ですが、当院では「顎関節症治療」「YNSA山元式新頭鍼療法」も取り入れながら症状の改善を目指しております。


顎関節症治療

歯ぎしり、食いしばりなどの癖のある方は、顎関節症を発症していることが多々あります。

顎関節症とは、顎関節部や咀嚼筋等の疼痛、間接音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、間接包・靭帯障害、間接円板障害、変形性関節症などが含まれます。

当院では、口腔内の咬合の調整と、頚椎、首回りの筋肉、全身の姿勢の状態などを考慮して、独自の咬合検査、咬合調整、コールドレーザーによる痛みのコントロール、そしてYNSAによる筋肉の弛緩等を駆使し、症状軽減と再発防止をサポートしています。

⇒当院の顎関節症治療について詳しくはこちら

 

マウスピースによる治療

夜寝るときに、マウスピース(ナイトガード)を装着していただく方法です。

マウスピースは保険内で作成可能なので、比較的安価に対応できるというメリットがあります。

しかし、 人によっては、マウスピースを装着することで熟睡できなくなってしまう方もいらっしゃったり、合わないマウスピースを装着することは逆に顎を痛めてしまったりするケースもあります。

また、夜間装着するものですので昼間の食いしばりには対応できません。


 

認知行動療法

日常的に目にする手帳やパソコン画面の空きスペースに「食いしばらない!」「リラックス!」などと書かれた付箋を貼っておくことで、ご自身が食いしばりをしているという事に気づかせる、という方法です。

食いしばりの癖を治すには、まずご自身が食いしばりをしているという事に気が付くという事が一番のポイントになりますので、うまくいけば半永久的に効果がある治療法と言えるでしょう。

しかしながら、効果の即効性がないことや、本人の努力次第で治療の成果が左右されるので効果が出ない人も多いこと、夜間の歯ぎしりには対応できないというデメリットもあります。


 



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