つらい「掌蹠膿疱症」は金属アレルギーが原因!?原因と改善法について

      2023/02/14

こんにちは、新宿区、大久保の橋本歯科医院です。

先日、掌蹠膿疱症の患者さんが来院されました。
その患者さまは長年「掌蹠膿疱症」とは診断されず、抗生物質を長期服用しており、とても苦しまれていらっしゃいました。

当院での治療で症状は改善に向かっておりますが、同じような症状でつらい思いをされている方もいらっしゃるのではと思いますので、掌蹠膿疱症の原因や改善法について解説したいと思います。

掌蹠膿疱症とは?

掌蹠膿疱症とは、掌や足の裏などに膿のたまった水膨れのような膿疱ができる病気です。
小さな膿疱が次々と出来ては潰れ、治ってはまた出来る・・・という症状をくりかえし、かゆみや痛みを伴うことも多くあります。
掌蹠膿疱症は、他人に感染する病気ではありませんが、患部をひっかいたりすると、ただれて体液や膿が出てくることがあるので注意が必要です。

掌蹠膿疱症の原因

掌蹠膿疱症の原因については、実は未だに明らかなっていない部分も多く、患者の70%~80%は検査を行っても原因を特定できていないというのが現状です。
ですが近年では、歯科用金属によるアレルギーや、根尖性歯周炎や歯周病といった、口腔内の病巣との関連性が明らかになってきています。
実際、掌と足の裏に治らない皮膚疾患がある患者さまのお口の中を拝見すると、必ずと言っていいほど銀色の金属があります。

歯科金属アレルギーの場合、パッチテストなどで限定しますが、保険の歯科金属の種類は合金なのでパラジウムの他にいろんな卑金属が混ざっています。
そのイオンが唾液の中に溶け出て全身に周り、特に掌と足の裏に皮膚疾患として現れているのです。

掌蹠膿疱症の治療法

この皮膚疾患には「菌」は存在しておらず、抗生物質を飲む必要はありません。

先日いらした掌蹠膿疱症の患者さんは、何年間か掌蹠膿疱症と診断されず、抗生物質を長期服用されていました。

掌蹠膿疱症の患者さんは、主に腸内環境が良くありません。
そこに腸内常在菌にダメージを与える抗生物質を服用してしまうと、さらに悪化する場合があります。
掌は水仕事をなどで感染することはありますが、その場合も他の方法で対処した方が良いと思います。

歯科用金属によるものであるならば、原因の物を体から除去すれば良いだけのこと。
そしてアレルギー反応が起きにくい身体にすることと腸をきれいにすることをまず考えて、それに合った方法をチョイスすることが1番の近道だと思います。

掌蹠膿疱症の改善には、腸内環境の見直しも重要!

日本人の腸内環境を整えるためには、最優性菌であるブラウティアコッコイデスの餌となるグルコシルセラミドを増やすこと!
つまり、甘酒、味噌、塩麹、大豆発酵物質、乳酸菌生成物(当院ではラックルという活性乳酸と活性麹配合の整腸剤を推奨しています)などを積極的に摂取し、まずはマイクロバイオームを整えましょう。

肝心なのは、腸です!

腸が綺麗で快適になるためには、よく噛めることも重要です。
きちんと咬合を診て、咀嚼運動を考慮し、安定した顎位を作ることも大いに関係します。

全身は全て繋がっています。
安直に出ている症状だけで判断するのではなく、深く全身状態を見極めた診療を受けましょう!



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