顎関節脱臼とは?症状や予防法、治療方法を解説

      2026/06/20

新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院で、顎関節脱臼とは?症状や予防法、治療方法を解説

こんにちは、新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院です。

顎関節脱臼とは、あごの関節が正常な位置から外れてしまった状態です。
一度脱臼すると癖になりやすく、日常生活に支障をきたすこともあります。
今回は、顎関節脱臼の仕組み、症状、原因、治療方法、日常生活でできる予防法について解説します。

 

顎関節の構造

新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院で、顎関節脱臼とは?症状や予防法、治療方法を解説

顎関節は、下顎の骨と頭蓋骨のくぼみが組み合わさった関節です。
左右一対で連動して動く関節で、その間には関節円板という軟骨があります。
関節円板には、スムーズなあごの動きを支えるクッションの役割があります。

 

脱臼とは

脱臼とは、関節を構成する骨が正常な位置関係から外れた状態を指します。
顎関節脱臼では、下顎骨の関節突起が関節窩から前方に外れ、元の位置に戻れなくなります。

脱臼には完全脱臼と亜脱臼があります。
完全脱臼は関節が完全に外れた状態で、亜脱臼は一時的に外れてもすぐに戻る状態です。
亜脱臼を繰り返すと、完全脱臼に移行しやすくなります。

 

脱臼の種類

顎関節脱臼には、両側性脱臼と片側性脱臼があります。
両側性脱臼は左右両方の関節が外れた状態です。
片側性脱臼は片方だけが外れた状態で、あごが斜めにずれます。
また、発生のタイミングにより、急性脱臼と習慣性脱臼に分類することもできます。
急性脱臼は初めて、または稀に起こる脱臼で、習慣性脱臼は繰り返し脱臼が起こる状態です。

 

顎関節脱臼の症状

顎関節脱臼の代表的な症状は、口が閉じられなくなることです。
口が開いたまま固まり、あごが前方に突き出たような状態になります。
口が閉じられないため、話すことや食べ物を噛んで飲み込むことが困難になります。
また、関節周囲の筋肉が過度に緊張して疲労し、咀嚼筋や側頭筋が硬くなって触ると痛みを感じることがあります。
脱臼した状態が長時間続くと、筋肉の痙攣が起こることもあります。

なお、完全には外れない亜脱臼の場合は、一時的にあごが外れかけてすぐに戻りますが、違和感や軽い痛みを伴います。
亜脱臼を繰り返すと、徐々に完全脱臼に移行するリスクが高まるため注意が必要です。

 

顎関節脱臼の原因

大きく口を開ける動作

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代表的な原因は、大きく口を開けることです。
大きなあくび、大笑い、大きな食べ物を食べようとする際などに、通常の開口範囲を超えて無理に口を開けると、関節突起が関節窩から外れてしまいます。
習慣性脱臼がある方は、わずかな動作でも脱臼しやすくなります。

 

歯科治療中の開口

歯科治療では、長時間口を大きく開けた状態を保つ必要があります。
特に奥歯の治療や親知らずの抜歯では、開口を維持する時間が長く、この際に脱臼が起こることがあります。
治療中は麻酔の影響であごの感覚が鈍くなっており、無理な開口に気づきにくいことも原因の一つです。

 

外傷

スポーツ中の事故、転倒、交通事故などであごに強い衝撃を受け、脱臼が起こることがあります。
外傷性の脱臼は、より複雑な治療が必要になる場合が多く、関節の靱帯や周囲組織が損傷していることで後習慣性脱臼に移行しやすくなります。

 

筋力の低下

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あごを動かす筋肉の力が弱いと、関節の位置を保つことが難しくなります。
高齢者や、長期間やわらかいものばかり食べている方は、咀嚼筋が衰え、脱臼のリスクが高まります。
また、神経筋疾患により筋肉のコントロールが困難な方も、脱臼しやすくなります。

 

習慣性脱臼の形成

一度脱臼すると、関節包や靱帯が伸びてしまい、その後も脱臼しやすくなります。
このような習慣性脱臼では、あくびや食事など、日常的な動作でも頻繁に脱臼が起こります。

 

顎関節脱臼の治療方法

徒手整復

顎関節脱臼の基本的な治療は、徒手整復です。
手技により、外れた関節を元の位置に戻します。
専門的な知識・スキルがない方が行うとさらなる損傷を引き起こす可能性があるため、自分で無理に戻そうとすることは避けましょう。

 

整復後の処置

整復直後は、関節周囲の組織が損傷しており、再脱臼しやすい状態です。
数日間はやわらかい食事を摂り、大きく口を開ける動作は避けるようにしましょう。
必要に応じて、あごの動きを制限する包帯やバンド、消炎鎮痛剤が処方されることもあります。

 

習慣性脱臼の治療

習慣性脱臼の場合、関節の動きを制限したり、靱帯を強化したりする治療が必要です。
保存的治療としては、ボツリヌス毒素注射があります。
咀嚼筋にボツリヌス毒素を注射することで、筋肉の過度な収縮を抑え、脱臼を予防します。

 

外科的治療

保存的治療で改善しない重度の習慣性脱臼に対しては、外科的治療が検討されます。
関節包を縫い縮める手術や、関節の動きを制限する手術などがあります。
外科的治療は入院を伴うことが多く、術後のリハビリも必要です。

 

スプリント療法

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顎関節症を併発している場合や、習慣性脱臼の予防として、スプリント療法が行われることがあります。
マウスピース型の装置を装着することで、あごの位置を安定させ、関節への負担を軽減します。

 

リハビリテーション

脱臼後や手術後は、あごの筋肉を鍛え、関節の安定性を高めるリハビリテーションが必要です。
理学療法士や歯科医師の指導のもと、開口訓練や筋力強化訓練を行います。

 

応急処置と受診のタイミング

新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院

顎関節脱臼が起きたら、無理に自分で口を閉じようとせず、速やかに医療機関を受診しましょう。
脱臼したまま長時間経過すると、筋肉の痙攣が強くなり、整復が困難になるため、できるだけ早く受診することが大切です。

 

日常生活での予防法

口の開け方に注意する

あくびをする際は手であごを支える、食事の際は食べ物を小さく切ってから食べるなど、大きく口を開ける動作を控えるようにしましょう。
開口量を抑えることで、脱臼を予防しやすくなります。

 

歯科治療時

歯科治療を受ける際は、事前に脱臼の既往があることを歯科医師に伝えましょう。
また、治療中にあごが疲れたり違和感を覚えたりしたら、すぐに歯科医師に伝えて休憩を取りましょう。

 

筋力トレーニング

あごの筋肉を鍛えることで、関節の安定性が向上します。
ガムを噛む、硬めの食べ物を食べるなど、日常的に咀嚼筋を使うといいでしょう。
ただし、過度に硬いものを無理に噛むと、逆に関節に負担がかかるため、適度な硬さのものを選びましょう。

 

ストレッチ

あごの筋肉が硬くなると、関節の動きが制限され、無理な力がかかりやすくなります。
口をゆっくり開閉する運動や、あごを左右に動かす運動など、ストレッチを日常的に行いましょう。

 

まとめ

顎関節脱臼は、下顎骨の関節突起が関節窩から外れ、口が閉じられなくなる状態です。
主な症状は、口が閉じられない、強い痛み、話すことの困難、顔の変形などです。
大きく口を開ける動作、歯科治療、外傷、靱帯の弛緩、筋力の低下などが原因となります。
脱臼が起きたら、自分で無理に戻そうとせず、速やかに歯科口腔外科、歯科、整形外科を受診しましょう。
長時間経過すると整復が困難になるため、できるだけ早く受診することが重要です。

 



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