大人にもメリットがあるMFT(口腔筋機能療法)について解説

      2025/10/20

新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院でMFT(口腔筋機能療法)について解説

こんにちは、新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院です。

口呼吸や舌の癖は、口内の乾燥やそれによる口臭・虫歯・歯周病のリスク増加、歯並びやかみ合わせの悪化につながります。
口腔筋機能療法(MFT)は、そういった口周りの悪癖を改善するためのトレーニングですが、MFTは子どものみを対象にしたものだと考えている方も多いのではないでしょうか。

たしかに、一般的にMFTは子どもの矯正治療と関連して行われています。しかし実際には大人でもできるトレーニングであり、大人が行うことにも多くのメリットがあります。そこで今回は、大人にもメリットがあるMFTについて解説します。

 

MFT(口腔筋機能療法)とは

新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院でMFT(口腔筋機能療法)について解説

MFTは、口の周りの筋肉を鍛えるためのトレーニングプログラムです。
主に舌や唇、頬の筋肉にアプローチするトレーニングとなっており、歯並びやかみ合わせ、呼吸機能を改善する目的で行われます。
お子さんの場合は、歯並びやかみ合わせに悪影響を及ぼす可能性のある習慣を改善することを主な目的に、成長途中のあごの骨や筋肉にアプローチすることで自然な成長を促します。

大人においては、すでに歯や骨の成長が完了しているため、MFTの主な目的は歯並びの維持や呼吸機能の改善です。
舌や筋肉の使い方を変えないと、矯正治療をしても時間とともに歯が元の位置に戻る可能性があるため、矯正治療と並行してMFTを行うことが推奨されます。
口元の筋肉バランスを整えることで、顔のたるみやほうれい線の改善につながる場合もあります。

 

MFT(口腔筋機能療法)のメリット

新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院でMFT(口腔筋機能療法)について解説

口呼吸の改善
口呼吸は、口内の乾燥やそれに伴う不快感を引き起こすだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。
例えば、口呼吸では空気が直に喉を通過するため、風邪や感染症にかかりやすくなります。
また、歯並びやかみ合わせ、口臭の悪化にもつながります。MFTでは、鼻呼吸を促進するトレーニングを行うことで口呼吸の改善を促します。

あごやかみ合わせの改善
あごやかみ合わせの痛み・不快感の原因の一つは、口周りの筋肉が正しく機能していないことにあります。
MFTでは、舌や頬、唇の筋肉を正しく使う方法を学び、あごの筋肉や関節にかかる負担を軽減します。

口周りの筋力アップ
MFTによるトレーニングは、顔の筋肉の衰えやたるみの改善にも役立ちます。
頬筋、口輪筋、舌の筋肉などの口腔周りの筋肉を強化することにより、口元の印象の変化にもつながります。

発音や飲み込みの改善
MFTによって舌や唇の使い方が改善されることにより、発音が明瞭になったり、食事中の飲み込みがスムーズになったりします。
こういった変化は、日常生活の質の向上につながります。

歯並びの維持
安静時の舌の位置は歯並びに影響するため、MFTによって舌が上顎に正しく位置するようになると、歯並びが安定しやすくなります。
特に矯正治療を受けている方にとっては、治療後の歯並びを長期的に維持するための補助的な手段となります。

 

MFT(口腔筋機能療法)のデメリット

変化が現れるまでに時間がかかる
MFTは、数回のトレーニングですぐに目に見える変化が得られるわけではありません。
継続して続ける必要があるため、特にお子さんの場合は、保護者の方のサポートが重要です。
大人の方の場合も、忍耐強く続けることで結果が出る場合が多いため、焦らずに取り組む必要があります。

歯並びをよくするものではない
MFTは矯正治療をサポートするものであり、歯並びやかみ合わせを改善するものではありません。
歯並びやかみ合わせに問題を抱えている場合には、MFTだけでなく矯正治療が必要になります。

自由診療である
歯科医院により異なりますが、MFTの治療費は1回あたり3,000円から1万円ほどです。
トレーニングの期間は一般的に3ヶ月から半年程度ですが、状況によって変わるため予算をしっかり準備しておく必要があります。
矯正治療と併用される場合、矯正費用に含まれることもありますが、基本的に保険が適用されない自由診療です。
当院では、下記の価格でご提供しております。

MFT(口腔筋機能訓練) 審査料 3,150円
トレーニング 1回10分 1,050円

正しい方法でないと変化が見込めない
MFTのトレーニングは、正しい方法で行わなければ結果を得られません。
誤った方法では時間の無駄になる可能性があるため、始める際には歯科医院の専門スタッフによる指導を受けるようにしましょう。

 

主なMFT(口腔筋機能療法)

スポットポジション
スポットポジションは、正しい舌の位置を覚えるための基本的なトレーニングです。
上の前歯の裏側の少し膨らんだ部分を指す「スポット」に、口を開けたまま舌先をつけるトレーニングとなっており、舌を正しい位置に保つ習慣を育みます。

ポッピング
ポッピングは、舌全体を上顎に吸い上げることで、舌の筋肉を鍛える方法です。
舌先をスポットに置いてから舌全体を上顎に押し付け、そのあとで口を大きく開けて勢いよく舌を離すことでポンと音を立てる動作を繰り返し行うことで、舌を持ち上げる力や舌小帯の柔軟性の向上を図ります。

ポスチャー
ポスチャーは、舌を正しい位置に保つためのトレーニングです。
犬歯のうしろでストローを軽くかむように挟み、唇を閉じたまま、舌先はスポット、舌全体を上顎に吸い付けた状態で保持します。

ボタントレーニング
ボタントレーニングは、ボタンと紐を使い口唇の筋肉を強化するトレーニングです。
ボタンに長い紐を通し、前歯と唇の間にボタンを挟んで軽く閉じた状態で紐を前方向に引っ張り、ボタンが落ちないように唇をしっかり閉じて力を入れます。
この練習は、唇の筋力向上、上顎前突(出っ歯)の予防につながります。

スラープ&スワロー
スラープ&スワローは、正しい嚥下動作を身に付けるためのトレーニングです。
舌先をスポットに置き、舌全体を上顎に吸い上げます。その状態で犬歯のうしろでストローを挟み、軽く歯をかんだ状態でスプレーなどを使って水を飲み込みます。
これにより、舌を上顎につけた状態で物を飲み込む練習ができます。

あいうべ体操
あいうべ体操では、まず「あー」と口を大きく開けて発声します。
次に「いー」と口を横に大きく開け、「うー」と口をすぼめ、さらに「ベー」と舌を出します。
「あー」から「ベー」までが一つのセットとなり、これを1日30セット行います。

 

まとめ

口腔筋機能療法(MFT)は、歯並びの維持や、呼吸や発音、顔の筋力向上に役立つトレーニングです。
お子さんだけでなく、大人の方も継続して取り組むことで、口腔トラブルの予防や口周りの筋力向上が見込めます。

 



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