矯正治療で顎関節症になる?矯正治療と顎関節症の関係性を解説

      2025/09/20

新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院で矯正治療と顎関節症の関係性を解説

こんにちは、新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院です。

「矯正治療を始めたら顎関節症になった」
「矯正治療をしたことで顎関節症が改善した」

このような声を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
矯正治療は、歯並びやかみ合わせを整える目的で行う治療方法ですが、治療によるかみ合わせの変化が顎関節症を引き起こすのではないかと心配する方もいます。
そこで今回は、顎関節症の原因や症状、矯正治療との関係性について解説します。

 

顎関節症とは

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顎関節症とは、あごの関節やその周囲の筋肉に痛みや不快感、機能障害が現れている状態の総称です。
かみ合わせの崩れや、歯ぎしりや食いしばりといった癖、外傷や事故など、さまざまな要因による顎関節への負担が原因となって発症します。
主な症状としては、あごを動かす際の痛み、口を開け閉めする際の異音、口の開けづらさといった口周りの症状のほか、頭痛や肩こり、耳鳴り、めまいなどの全身症状があります。

 

顎関節症の治療法

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顎関節症の治療において最初に行われることが多いのは、生活習慣の改善です。 あごに過剰な負担をかけないよう、やわらかいものを食べるようにしたり、口を大きく開ける動作や頬杖を控えたりといった生活習慣の改善が提案されます。
また、自宅でのセルフケアとして、痛みや筋肉の緊張を和らげるために温かいタオルをあごの周りに当てたり、炎症がある場合にはアイスパックなどを使用して患部を冷やしたりもします。

そのほかの治療法としては、鎮痛剤や抗炎症薬を使用した薬物療法があります。
また、スプリント療法が採用されることもあります。スプリントは夜間に装着するマウスピース型の治療器具であり、歯ぎしりや食いしばりによる顎関節への負担を軽減するために使用されます。
顎関節症の原因が特定の歯列にある場合、歯列矯正が必要になることもあります。
重篤な顎関節症の場合には、外科的介入が必要になることもあり、これはあごの関節の形状に起因する問題や、ほかの治療法では改善が見込めない場合に行われます。

当院では、咬み合わせ・顎関節症治療に特に力を入れており、口腔内の咬合の調整、頚椎、首回りの筋肉、全身の姿勢の状態などを考慮して、独自の咬合検査、咬合調整、コールドレーザーによる痛みのコントロール、そしてYNSAによる筋肉の弛緩等の治療を行っております。

 

矯正治療と顎関節症の発症に直接的な関連はない

矯正治療と顎関節症の発症に、直接的な関連性はないと考えられています。
その一方で、日常的に歯ぎしりや食いしばりの癖がある患者さんにおいては、矯正治療によるかみ合わせの変化が原因で顎関節症の症状が誘発される可能性も否定はできません。
また、あまりないことではありますが、矯正治療によってかみ合わせが崩れたことが原因で、顎関節症を発症することもあります。

 

矯正治療と顎関節症の発症の関連性

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顎関節症が発症しやすい年代
顎関節症は、10代の半ばから20代にかけての、あごの成長が著しく、あごの使い方やかみ合わせに変化が起きやすい年代に発症することが多い病気です。
また、この年代は矯正治療を行う方も多く、顎関節症の発症しやすい年代と矯正治療が行われやすい年代が重なっていることが、顎関節症の発症と矯正治療に関連性があると考えられる原因の一つです。

矯正治療によるストレス
矯正治療中には、装置の装着に伴う不快感やさまざまな生活の制約から、ストレスを感じることがあります。
このストレスが歯ぎしりや食いしばりという無意識の行動を引き起こし、顎関節に負担をかけた結果、顎関節症の発症につながる可能性があります。

 

矯正治療によって顎関節症は改善するのか

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かみ合わせの改善
かみ合わせが崩れていると、顎関節が不自然な動きを強いられ、痛みや不快感を引き起こすようになります。
そのため、矯正治療を行うことでかみ合わせの位置を整えると、あごにかかるストレスが軽くなることで顎関節症の症状改善が期待できます。

顎関節や筋肉への負担軽減
歯並びがきちんと整うと、かみ合わせの圧力が均等に分散されるようになります。
これにより、顎関節や筋肉への余計な負担が軽減され、顎関節症の症状が和らぐことがあります。バランスの取れたかみ合わせにより、一部の歯に過度な力がかかるようなことがなくなり、結果として顎関節や筋肉へのストレスが緩和されます。

 

顎関節症の方が矯正治療を受ける場合に大切なこと

顎関節症を考慮して矯正法を選択する
顎関節症の症状を抱える患者さんが矯正治療をする場合、自分で着脱が可能なマウスピース型の矯正装置の使用が適しています。
このタイプの装置は、あごにかかる力をコントロールできるため、治療中に顎関節症を悪化させるリスクを減らすことができます。
着脱が可能なマウスピース矯正は、着脱が可能であるというメリットに加えて見た目も自然で、口内のケアがしやすく虫歯や歯周病のリスクを減らしやすいというメリットもあります。

 

顎関節症の検診・治療を継続すること
矯正治療中はもちろん、矯正治療が終了した後も、顎関節症の検診や治療を継続することが大切です。
治療中に症状が悪化したり再発したりした場合には、速やかに歯科医師に相談するようにしましょう。

 

矯正治療中に顎関節症が発症した場合

痛みや開口障害がない場合
矯正治療中に顎関節症が発症しても、必ずしも治療を中止しなければならないわけではありません。
関節の雑音のみがある場合や、痛みや開口障害がなければ、大きな変更を行わずに経過観察のみとすることがあります。

痛みや開口障害がある場合
痛みや開口障害がある場合には、矯正装置を一時的に取り外す、矯正力を弱めるなどの対応が検討されます。
顎関節症は患部の安静によって改善されることも多いため、矯正治療を一時休止し、症状の経過を見守ることで改善する場合もあります。
また、症状が重い場合には、外科的処置の検討が必要になることもあります。

 

まとめ

新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院

矯正治療と顎関節症の発症に直接的な関係はないものの、間接的に矯正治療が顎関節症の発症や悪化に影響することはあります。
一方で、矯正治療によって顎関節症が緩和されることもめずらしくありません。
顎関節症の症状を抱えている方は、矯正治療開始前に歯科医師にその旨をしっかりと伝え、顎関節の状態や症状を考慮した治療計画を立ててもらうようにしましょう。
また、矯正治療中に顎関節症の症状が発症した場合には、担当の歯科医師に相談するようにしましょう。



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