子どもの歯ぎしりがうるさくて寝れない!原因や対処法について
2025/12/20
こんにちは、新宿(大久保駅)の歯医者、橋本歯科医院です。
歯ぎしりは、大人だけでなく、子どもにもよく見られる行動です。
特に成長期の子どもの場合、歯やあごの発達、心理的要因など、さまざまな理由から歯ぎしりが起こります。
多くの場合、成長とともに自然に収まりますが、場合によっては歯やあごに悪影響を及ぼすこともあるため、正しい知識を持って見守ることが大切です。
今回は、子どもの歯ぎしりの種類や原因、受診が必要なサイン、対処法を解説します。
歯ぎしりとは
歯ぎしりには、睡眠時に起こるものと、起きているときに起こるものの、大きく分けて2種類があります。
睡眠時の歯ぎしりは無意識下で行われるため、本人が自分で気づくことはほとんどありません。
また、起きているときの歯ぎしりも無意識のうちに起こりやすく、作業中や集中しているときによく起こります。
歯ぎしりは、実は大人よりも子どもに多く見られる現象です。
これは、成長過程におけるあごや歯の発達、かみ合わせの調整、心理的な要因などが影響しています。
多くの場合は一時的なもので心配はいりませんが、中には歯やあごへの負担が大きく、早めの対応が望ましい場合もあります。
歯ぎしりのタイプ
グラインディング
グラインディングは、上下の歯を強くかみ合わせながら横に動かし、ギリギリと音を立てるタイプの歯ぎしりです。
睡眠中の無意識下で行われることが多く、エナメル質の摩耗や象牙質の露出につながることがあります。
長期間続くと、知覚過敏や歯の欠け、詰め物の破損などのトラブルを招く可能性もあります。
クレンチング
クレンチングは、強くかみしめるタイプの歯ぎしりです。
緊張しているときや集中しているときのほか、睡眠中でも起こることがあります。
音がしないため周囲に気づかれにくいですが、強い力が歯や歯周組織にかかることで、歯のひび割れや歯周病の悪化、顎関節への負担増加のリスクがあります。
タッピング
タッピングは、上下の歯を小刻みにカチカチと打ち合わせるタイプの歯ぎしりです。
断続的に起こるのが特徴で、音が出やすいため比較的気づかれやすい傾向があります。
タッピングは、短時間だとしても、繰り返されることで歯や詰め物に負担がかかり、接触部分が欠けたり摩耗したりする原因になります。
子どもの歯ぎしりの原因
かみ合わせを整えるため
乳歯が生えそろう時期や、永久歯への生え変わりの時期は、かみ合わせがまだ安定していません。
そのため、この時期の子どもはあごを動かして歯をすり合わせ、かみ合わせを調整しようとします。
この歯ぎしりは成長の過程で自然に行われているものであり、特に痛みや大きな異常がなければ心配する必要はありません。
ストレス・緊張
ストレスや緊張も、子どもが歯ぎしりをしてしまう要因です。
保育園や学校といった環境の変化、友達との関係、宿題や習い事のプレッシャーなどが原因で、無意識のうちに歯ぎしりをしてしまうことがあります。
鼻づまり・口呼吸
鼻づまりがあると口呼吸になりやすく、舌の定位置がずれるリスクがあります。
その結果、かみ合わせに影響が出ることが、鼻づまりや口呼吸が歯ぎしりにつながる要因です。
特に、アレルギー性鼻炎や風邪などで鼻づまりがあるお子さんは、歯ぎしりをしやすい傾向があります。
歯科医院を受診したほうがいい歯ぎしり
痛みを訴えている
強い痛みを訴えている場合、歯の神経に炎症が起きている可能性があります。
また、顎関節に負担がかかり、口の開閉時に痛みが出ている可能性もあります。
このような症状があるときは、早めに歯科医院で診てもらうようにしましょう。
歯がグラグラしている
歯ぎしりの影響で、歯がぐらついている、歯のすり減りや形の変化が目に見えるといった場合、このような状態を放置すると、痛みや将来的な歯の問題につながる可能性があります。
早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。
歯がすり減っている
頻繁に強い歯ぎしりをしていると、歯の表面がすり減ることがあります。
このような状態を放置すると、摩耗が進んで永久歯の生え方やかみ合わせに影響を与える可能性があります。
歯にヒビが入ったり、欠けたりすることもあるため、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
睡眠に影響が出ている
歯ぎしりが続くと、深い睡眠が妨げられることがあります。
睡眠の質が低下すると、日中に集中力が続かない、機嫌が悪くなる、疲れやすくなるといった影響が出ることがあるため、このような場合も歯科医院を受診するようにしましょう。
子どもの歯ぎしり対処法
ストレスケア
大人と同様に、子どもも環境の変化や学校生活、交友関係でストレスを感じます。
子どもはストレスを解消する方法を身につけていないことも多いため、自宅で過ごす時間にリラックスできるよう、環境を整えたり、声をかけたりしてあげるようにしましょう。
よくかんで食事をする
食べ物を十分にかまないと、あごの成長が十分に進まず、かみ合わせに影響が出ることがあります。
その結果、歯ぎしりをしやすくなることがあるため、一口につき20回を目安にかむ習慣をつけるようにしましょう。
また、かむ必要のある食材を多く取り入れるのもおすすめです。
睡眠環境を改善する
寝具を見直したり、就寝前にリラックスできる習慣を取り入れたりすることで睡眠の質を高めると、歯ぎしりを軽減できることがあります。
寝る少し前からテレビやスマホを控える、早めにお風呂に入るなど、落ち着いて眠れる環境を整えてみましょう。
歯科医院を受診する
持続的な歯ぎしりや顎関節の痛みがある場合は、歯科医院や小児科で相談することが大切です。
早めに受診することで、症状の悪化を防ぎやすくなります。
歯ぎしりの治療法
歯ぎしりは、6歳前後をピークに自然に消失することが多いため、まずは経過を見守るのが一般的です。
もし、歯の欠けやすり減りが見られる場合には、歯の修復や、ナイトガード(マウスピース)の装着で歯への負担を軽減します。
また、かみ合わせの異常や口呼吸が原因である場合には、矯正治療や筋機能訓練などで改善を目指します。
まとめ
子どもの歯ぎしりは、成長の過程やストレス、鼻づまりなどさまざまな原因で起こります。
多くの場合は自然に減少しますが、歯の摩耗や痛み、睡眠への影響がある場合は注意が必要です。
歯ぎしりは子どもの成長の一部であることを理解しつつ、必要な場合には早めに対応することで、将来の歯やあごの健康を守ることができます。
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